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臨床データのまとめかた−研究計画から論文作成まで−
著:三宅由子
A5判・176頁
ISBN:978-4-7644-0054-2
2001年3月30日
本書は統計学を研究の道具として有効に使うためのもっとも基礎的な考え方の解説書です.わかりやすい知識として提供したいと考えました.データをまとめたいと考えている臨床家の方々や学位論文をつくろうとしている大学院生や研究者のお役に立てば幸いです.
送料:495円〜
第1部 研究計画
第1章 研究計画
1.研究計画の必要性
2.研究計画の方法―概要
3.研究倫理の問題
4.研究計画立案の実際へ
5.研究計画の実例
6.研究計画と統計的方法
第2部 統計学の考えかた
第2章 統計的方法の基本的考えかた
1.測るということ
2.尺度の種類
3.データ化の作法
4.数字で語ること
第3章 記述統計的視点
1.度数分布
2.代表値
3.探索的データ解析について
4.質的データの記述―単純集計からクロス集計へ―
5.ふたたび,数字で語ることをめぐって
第4章 統計的仮説検定の考えかた
1.統計的仮説検定の現状と問題点
2.統計的仮説検定とは
3.標本抽出法
4.検定結果の読みかたについて
5.標本数の問題
6.検定の功罪
第5章 検定法の選択と実際
1.パラメトリックとノンパラメトリック
2.検定の実際の手続き
3.検定法の選択手順
4.平均値と分散の差の検定
5.ノンパラメトリック検定によるデータの位置の差の検定
6.名義尺度の検定(比率の差の検定)
7.統計的仮説検定の応用にあたって
第6章 測定尺度の信頼性と妥当性
1.測定尺度について
2.「ものさし」作りの考えかた
3.妥当性の検討:DIBの妥当性検討を例として
4.信頼性の検討
5.信頼性と妥当性の意味するところ
第7章 関連性の見かたと因果関係
1.相関係数と関連係数
2.一致率の問題
3.回帰と最小二乗法という考えかた
4.疫学的因果関係の考えかた
5.関連性からの展開
第8章 多変量解析という考えかた
1.多変量解析を使う前に
2.多変量解析の種類
3.多変量解析の有用性と限界
第3部 データ扱いの実際とまとめかた
第9章 データの扱いかたの実際
1.生データの収集と整理の方法
2.パーソナルコンピュータとセキュリティ
3.データ管理
4.データの「掃除」
5.データを「可愛がる」
6.計算結果の取捨選択
7.図にすること
8.「データに語らせる」ために
第10章 調査の種類と調査表の作りかた
1.全数調査と標本調査
2.横断調査と縦断調査
3.患者調査・患者―対照調査・追跡調査
4.登録通報システムの利用
5.病歴(既存資料)調査と面接調査
6.聞き取り調査と自記式調査
7.その他の調査法
8.調査法の選択
9.調査票の作りかた
第11章 臨床研究論文の書きかた
1.論文の構成
2.論文を書く手順
むすびとして
第12章 臨床と疫学
1.疫学の誕生と発達
2.疫学から臨床疫学へ
3.疫学的方法の考えかた
4.検査の感度と特異性
5.リスクの評価
