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新たなスポーツビジネスモデルを考える
編:同志社大学スポーツマネジメントプロジェクト
A5判・168頁
ISBN:978-4-7644-1591-1
2017年3月31日
本書は,同志社大学スポーツ健康科学部において2016年度に開講された「スポーツ健康科学特殊講義A−3」のなかで行われた講演会の内容をまとめたものです.
2015年10月に発足したスポーツ庁の鈴木大地長官は,スポーツ未来開拓会議の挨拶で「スポーツで稼ぐという風土を作る」と明言しました.これまでわが国のスポーツシステムは,普及育成は学校体育,トップスポーツは企業スポーツ,という「支援される」立場にありました.「スポーツで稼ぐ」というスポーツビジネスの推進は,これまでの学校体育と企業スポーツから脱却し,スポーツが「自立」することを意味します.
そのような時代の転換点で,同志社大学スポーツマネジメントプロジェクトはスタートしました.わが国のスポーツの未来を担う現役の大学生が何を考え,何を発するのか,学生に問いかけた集大成が本書です.本書に登場するスポーツビジネスの専門家の人選やテーマは,学生達の議論から生まれたものです.結果として,スポーツビジネスに携わる第一線の方々をゲストとして迎え,講義いただくことで,現在のスポーツビジネスの現場と未来の課題が浮き彫りになったように思います.
スポーツが「自立」するために何よりも重要なことは,それを担う「人」です.本書に登場する講師の皆様は,まさにスポーツビジネスにイノベーションをもたらすべくご活躍されています.そのような方々に触れた本プロジェクトの学生が,近い将来,スポーツビジネスに貢献する人材になることを切に願います.
送料:495円〜
第1章 スポーツ政策
1.スポーツ産業の活性化に向けた政府の検討および今後の取り組み
2.スタジアムの未来〜わが町を愛するコミュニティを地域活性化の核に〜
3.スポーツ産学連携=日本版NCAA〜スポーツマーケティングの立場からみた大学スポーツの重要性〜
第2章 スポーツメディア
1.インターネット時代の新聞ジャーナリズムの役割
2.インターネット配信動画が台頭する中で有料衛星放送は今後どのように生き残っていくのか
3.日米の変わりゆくインターネット社会で見られるスポーツメディアの発展
第3章 スポーツファイナンス
1.官から民へ新たなビジネスモデルの可能性
2.新たなスポーツビジネスの可能性
3.スポーツを生かした新たな商業施設のコンセプト
第4章 スポーツCSR
1.スポーツビジネスとCSR
2.企業経営における新たなスポーツ活用〜大阪ガスにおけるポストCSR活動〜
第5章 プロスポーツ
1.アルビレックス新潟シンガポールのビジネスモデル