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幼少年のための運動遊び・体育指導
編:一般社団法人 幼少年体育指導士会
著:小林 寛道
池田 裕恵
野井 真吾
鳥居 俊
内田 匡輔
佐々木玲子
中野 貴博
春日 晃章
小澤 治夫
B5判・128頁・図表/イラスト114点
ISBN:978-4-7644-1193-7
2018年9月10日
平成29(2017)年に告示された幼稚園教育要領,保育所保育指針,認定こども園保育・教育要領では,これからの時代に求められる教育を実現していくために,幼児教育において育みたい資質・能力および「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が示されました.健康な心とからだ,自立心,協同性など10の姿があげられています.
誕生してから子どもは自発的に手足やからだを動かし,眼や耳,皮膚などをとおして成長に必要な刺激とふれあい,内発的な機能を発達させていきます.乳児期を経て幼児期,学童期へと成長しますが,幼児期や学童期は子どものからだや知的発達にとって特に大切な時期で,教育的な働きかけもその人の生涯に及ぶ影響力をもつほどです.とりわけ幼少年期の遊びや運動は,心やからだの発達に欠くことができないものですが,近年では脳の発達という観点からも遊びや運動の必要性が認識されてきています.
子ども達がからだを動かす気持ちよさを感じ,十分に全身を動かし活動意欲を満足させる体験を積み重ね,心身の健康で調和的な発達を促すため,体育・スポーツ科学の専門的知識と技能を備え,子どもの理解に立つ幼少年期の運動遊び・体育指導ができる人材の養成が待たれています.
本書では,子どもの「からだ」「心」「動作や運動」の発達の理解,それを踏まえた指導法の理解と実践法,その上に子どもの育ちの基盤となる「生活」,配慮が必要な子どもの理解と援助等,幼少年期の運動遊び・体育指導を行う上で必要な知識を深めるとともに,実践へどのように繋げるかのヒントも多数示しています.
送料:495円〜
1章 幼少年期の子どもの体育・運動指導
1.子どもの体力・運動能力
2.子どもの生活と身体活動
3.幼児期運動指針の策定
2章 子どもの健康と生活
1.はじめに:“おかしさ”に注目しよう
2.気になるからだの現実:自律神経機能に注目して
3.気になる心の現実:前頭葉機能に注目して
4.気になる生活の現実:睡眠に注目して
5.おわりに:子どもの元気を引き出すための仮説的提案
3章 幼少年期の体育指導に必要なからだの知識
1.体格の変化
2.循環器・呼吸器
3.腎機能,体温調節
4.神経系
4章 幼少年期のからだの発達と運動
1.幼少期の運動器
2.幼少期の運動器の特徴と幼少期のけが
3.発育と運動トレーニング
4.幼少期のスポーツと生まれ月
5.体育・スポーツとけがに対する考え方
5章 幼少年期の心の発達−遊びを通しての指導ということ−
1.幼少年期という時期:その心理社会的発達
2.幼少年期の学び方の特徴
3.運動遊びで育つ心情や意欲そして態度
4.運動遊び指導上の留意点
6章 配慮が必要な子どもの指導
1.どんな子どもにも配慮は大切
2.アセスメント
3.授業・指導につなげる
3.配慮が必要な児童生徒の具体的な指導
4.また「やりたい」と思わせる指導
7章 幼少年期の動作の発達
1.動きの始まり:姿勢制御から歩行へ
2.感覚−運動系の神経調節
3.基本的動作の発達:よい動きを身につける
4.動作の多様化と洗練化
8章 幼少年期の運動遊びの実態と指導時の配慮
1.現代っ子の体力と運動遊びの現状
2.運動実践の評価:体力テストと動きの観察評価
3.運動遊び促進の重要性とその効果
4.運動遊び場面での配慮事項
9章 運動遊び指導の基本と実際
1.運動遊び場面での配慮事項
2.発達の特性に応じた遊びの提供
3.集団で楽しむ運動遊び
10章 幼少年期から思春期・青年期につながる指導,望まれる指導者
1.よい「体育・運動」指導とは
2.子どもの発育発達に応じた指導
3.子どもの体力低下とその実態
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「幼少年のための運動遊び・体育指導(第1版第1刷:2018年9月10日発行)」に誤りがございました。お詫び申し上げますとともに、画像をご参照ください。