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ステップアップ運動生理学
編著:和田 正信
著:長谷川 博
松永 智
奥本 正
B5判・192頁
ISBN:978-4-7644-1194-4
2018年10月1日
運動生理学では「人体にどのような負荷が加わると,身体の機能はどのように適応するのか」を知ることが目的です.これまでの研究により,「ヒトには,これまで考えられてきたより高い適応力が備わっている」という事実が浮かびあがってきました.この成果は,スポーツにおける競技力向上のみならず,一般の人の体力の維持・増進あるいは不可能だと思われていた活動の実行(たとえば,三浦雄一郎氏の80歳でのエベレスト登頂)などに,少なからず貢献してきました.超高齢社会を迎えようとしている日本では健康寿命の延伸が求められ,そのためには運動生理学の知識が重要となってきます.
本書は「運動生理学」の入門編を終え,さらなる知識を求めようとする人のために,咀嚼するのに高度な知識が必要な専門書を読み解く前の書として刊行しました.入門書と専門書を橋渡しすることを目指し,メモを書き込むスペースを広く設けるとともに,重要な内容をキーポイントとしてところどころに記載しました.また本文が長くなり過ぎないように,補足説明として欄外に追記するなどの工夫もこらしました.
スポーツ科学を専攻する学生・大学院生はもとより,理学療法士・作業療法士養成校の学生,地域社会におけるスポーツの指導者,アスリートあるいは研究者にお薦めの1冊です.
送料:495円〜
1章 生体の構成要素
1. 1 細 胞
1. 2 タンパク質
1. 3 糖 質
1. 4 脂 質
1. 5 ミネラル
2章 神経系の構造と働き
2. 1 神経細胞の構造
2. 2 興奮の伝導と伝達
2. 3 神経系の分類
2. 4 構造と機能
3章 神経系と運動
3. 1 錐体路系と錐体外路系
3. 2 脊髄レベルでの調節
3. 3 運動単位
3. 4 動きの習得
3. 5 運動が脳血流量および認知機能に及ぼす影響
4章 筋におけるエネルギー供給系
4. 1 酵素の働き
4. 2 アデノシン三リン酸
4. 3 エネルギー供給の3つのルート
5章 筋の構造と特性および収縮の仕組み
5. 1 筋の種類と全体構造
5. 2 微細構造
5. 3 筋原線維の収縮と弛緩
5. 4 筋線維の種類と特性
6章 収縮活動に伴う筋の適応変化
6. 1 持久性トレーニングによる変化
6. 2 瞬発性トレーニングによる変化
6. 3 筋力トレーニングによる変化
6. 4 筋活動量低下による変化
7章 筋疲労と筋損傷
7. 1 筋疲労および筋損傷とは
7. 2 興奮・収縮連関と筋機能の低下
7. 3 筋疲労
7. 4 筋損傷
8章 運動と循環
8. 1 血 液
8. 2 血 管
8. 3 心臓の構造と機能
8. 4 血流の配分
8. 5 血 圧
8. 6 トレーニングによる循環器系の変化
9章 運動と呼吸
9. 1 呼吸と呼吸器
9. 2 肺換気
9. 3 ガス交換
9. 4 血液によるガスの運搬
9. 5 呼吸の調節
10章 ガス交換機能と運動パフォーマンス
10. 1 酸素摂取量
10. 2 運動後過剰酸素消費量
10. 3 呼吸商
10. 4 無酸素性作業閾値
10. 5 トレーニングに伴う変化
11章 運動と環境
11. 1 体温調節
11. 2 暑熱環境下での運動
11. 3 暑熱環境と熱中症
11. 4 熱中症の予防
11. 5 寒冷環境下での運動
11. 6 高所環境下での運動
12章 体脂肪と肥満
12. 1 肥満と肥満症
12. 2 肥満の判定
12. 3 脂肪細胞の大きさと数
12. 4 肥満のタイプ
12. 5 肥満の原因
12. 6 肥満の現状
13章 生活習慣病と運動
13. 1 生活習慣病とは
13. 2 生活習慣病の特徴
13. 3 運動処方
14章 運動と栄養
14. 1 栄養素の分類
14. 2 栄養素の特徴
14. 3 スポーツ選手の食事
